イェライシャの結界

本や漫画、アニメの感想

秦と伍というラーメン屋さん

先日、保険の手続きのため長野市権堂町の歓楽街を真昼間に往復で通りました。

夜ならばそれなりに妖しさがあるこの界隈ですが、真昼間はある種ゴーストタウンで遮るものもなく歩けます。

ふと見ると暖簾と中華そばと「やっています」の看板に気づきました。あれっこの場所って元は煙草とお菓子を道楽で扱っていたお店兼住居で、住んでいる方はこのあたりのテナントの大家さんだったと記憶しています。

場所を詳しく説明すると長野市権堂、焼き肉かどやさんのはす向かいの角地で、付近は飲み屋さんばかりです。直近にはらーめん屋「うまか亭」があり、この春にマスターが知人に譲りって今はおばちゃんが切り盛りしています。そのうまか亭のマスターが大家さんって呼んでいた方の住居兼店舗の場所です。

ちょうどお昼も回った頃でお腹もすいていたので試しに入ってみました。

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秦と伍その1

店内は住居後をまんま居抜き改装したもので、柱や壁がそのままでノスタルジックさえ感じます。カンター6席、テーブル席2×2でした。

注文に際してらーめんを頼むか迷いましたがつけ麺にしました。麺量を200、300、400gと聞かれましたが太さが分からないのでとりあえず最小の200gでお願いしました。結果的に麺が♯21番ぐらいですので私には200gで正解でした。

店は店主(?)さん一人で手際は不慣れっぽい感がありました。丼を温めなおしたり丁寧なんだけど、温めるなら茹で麺器の直上の棚に載せれば済むし、盛り付けにも迷いがあるなぁとみていました。まぁそれも初々しいと好意的に捉えようと思います。

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秦と伍その2

普通とちょっと違うかなと思ったのが、麺に油を50~60㏄ぐらい最初にデフォでかけていることで、麺がくっつかないような工夫なのかと思いますが、初めて見るもので最近はこんなことやるのかなぁと不思議に思っていました。油には煮干しの香りがつけられているようです。

コシの強めのストレート麺は加水低めかな。スープは雑味がなくてあっさりしている分カエシが強めに感じました。

たぶんこの店ラーメン全体の方向性は淡麗系で煮干しが売りなんでしょう。煮干しは上手に香り付けされていると思います。

営業時間は11:30ぐらい~15:00で夜もたまに営業するように書いてありました。

私はここの立地に詳しいのですが、ここは歓楽街でありあがら、周囲にオフィスビルも沢山あり、昼のランチ時はリーマンに支持されればそれなりの客数は見込めます。難しいのが昼時の彼らは12:00~12:45が勝負で少しも待ってくれないことと、それ以外のラーメン嗜好家にどのようにアピールするかのサジ加減です。加えて夜に営業するなら場所は優良ですが、深夜まで営業すると一人では体力が持たないでしょう。

もうじき長野市の夏のお祭り「びんずる」があります。人出は通常を遥かに超えてます。営業していればまず修羅場を経験することになるでしょう。超えられるように頑張ってください。

ところで店名は何て読むんだろう?

人がよさそうで優しいそうなマスターに聞きそびれました。