賢い武士道＜司馬遼太郎の手紙＞
昨日「坂の上の雲」について記事にする際に
目に止まっていたYouTubeの画像がこちら
今の現代社会においても
日本人はそれぞれの武士道を持っていないと
格好が悪いと指摘していると思います
結論を先に記します
賢い武士道を持つことが大事と思います
＜以下意訳＞
日本人はどうしてこんなにバカになったのだろうというのが
２２歳の時の私の感想でした
昔は違っただろと
日本人はなんぞやとういうテーマでした
太平洋戦争の敗戦を迎えるときに敗戦そのものよりも
なぜこういう国なのか
国を運営している人々が
なぜこんなにお粗末なのかと考えました
要するに世界というものが分からない
人々というものがわからない
戦争に置き換えると
局地を動かす戦術はわかっても戦略はわからない
戦略、政略がわからない
日本人はそうゆう民族なのかと
少佐ぐらいの程度までは日本人は優秀であるが
大局面で物事を考えられる将軍（ジェネラル）は
太平洋戦争では階級としてはあったけどいなっかったろう
その思いがあって日露戦争を書き始めたところ
当時の偉い明治の人は割合正直で
米粒もお金もない中でとてもロシアには勝てないだろう
最後はアメリカに調停を頼んで
痛み分けでよかろうという感覚で戦争をはじめたのです
結果は勝ちましたけど
死者は８万人を超え経済的にも戦争は続けられる状況ではなく
辛うじての勝利でした
その実態が正しく民衆に伝えられず
ロシアから賠償金を取れなかったことに民衆が不満を持ち
現実を見ない社会が日本を変えていったと考えてるのです
戦争を勝った後の政府
軍部は実際を語ろうとはせず
不満に沸騰する民衆よりの立場をとりました
そのときに勇気のあるジャーナリズムがあって
日露戦争の実態を正しく伝え
満州では砲弾も無くなりつつあって
これ以上戦争を続ければ
日本は自滅するであろうほど枯渇していて
それほど際どい戦争だったと
正直に書かれていれば
日本はその程度の国なんだと
その程度の勝利なんだと
自己認識が明快に提示されていれば
民衆がロシアから
賠償金と領地をもっと取れなどと沸騰したのだろうかと思うのです
日露戦争後の沸き立った雰囲気と
高度成長を遂げた現代日本が似ていると思えるのです
混迷する現代日本は原点に立ち返るべきと考えるのです
日本人は所詮百姓であれ侍であれ規範は武士道でした
明治４年で侍は終わっても
その武士道（侍）という電流は残っていて
明治４０年ぐらいまでは続いていたのではないかと思えるのです
侍とは自分に対する責任感だけですから
武士道の規範で自分が悪いことをしたと考えたら
その場で腹を切ってしまうこともあるのです
その規範をもう一度回復することは難しいでしょうが
しかし理想として日本人は
規範を持っていないと格好が悪いでしょう
やたら技術大国になって
やたらとお金を持っている国になって
なにも規範がないとは格好が悪いと思うんですよ
実は皆さん心の中に武士道は残っていて
人によって解釈も違うでしょうが
持たなければならないと思うのです
微弱な電流のような武士道を
それをもっと強くしたり
自律的に持っていた方が良いと思います
君たちはいつの時代でもそうであったように
自己を確立せねばならない
自分に厳しく相手に優しくとういう自己を
そして素直で賢い自己を身につけなければならない
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司馬遼太郎が書かれた物語は多数の人に読まれれいます
今の日本のヘンテコな議員やマスコミから企業のトップ連中も
この本に触れたことがあるはずだと思うのです
残念ながら武士道を規範としているのは僅かのように感じます
微弱すぎて感じないのかもしれません
武士道では食えないという考えもありますが
司馬遼太郎は同時に賢くあれと説いています
だから賢い武士道を持とうと思うのです
バブル期の金満日本は世界にどのように映ったでしょうか
規範がなければ確かに格好が悪いです
そして格好が悪いと敵を作ってしまうと思うのです
今はどうか
なんとか安倍首相が率先して
武士道の規範を世界に示していると思います
これは相当に用意周到に練られた戦略そのもので
賢い武士道と思えるのです
分野はいろいろあると思います
世界に賞賛されています
政治経済様々な分野で武士道を
それぞれの形で示してほしいと思います
金融はチクッと難しい…なんてね
