血液検査と肝硬変

私は肝硬変と告げられて以来、

通院と血液検査がセットになっています。

10年前頃精神的に荒れていて酒におぼれる日々でした。

飲んだ次の日倦怠感が尋常ではなくなってきて、

飲み仲間の美人ナースに相談し医師を紹介されました。

ちょっと脇道へ

美人ナースは「妖姐」と呼ばれ、昼は病院勤務、夜は趣味を兼ねて夜の店でアルバイトという強者で、色気たっぷりのナイスバディーの持ち主です。当時の私ラーメン屋で仕事を終えての行きつけの居酒屋で知り合いました。私が早くて３時にしか行けない店で大概がグロッキー状態でした。最初は当然惹かれましたが、旦那と子供3人と聞いて以来、良き飲み仲間のポジションで気楽にお話していました。病院勤務の話の中で男性の急所やお尻なんか屁とも思っていないことや、ダメ男の酷評やH話が楽しかったのものです。彼女の勤務する病院にも通ったことがありますが、「飲みすぎちゃダメでしょう」と言われたので、「いや、貴方の方飲んべぇじゃん」とぶつくさ返してたら、他のナースから「彼女は昼間きっちり仕事もしてるし健康だよ」と言われ、返す言葉がありませんでした。

話を戻します

医師からはお酒を控えろではなく、暫く止めなさいと真剣に言われました。γーGDPが1000を超えていました。サラリーマン時代が400ぐらいでしたからかなり痛めつけたようです。薬と殊勝にもノンアコールで暫く過ごすと数値は400以下になりすっかり倦怠感もなくなりました。そうなるとまた飲み始めてしまい、このころ危険なことを考え持ち始めます。薬で押さえて大好きなお酒を飲むということです。処方箋だけもらって血液検査を避けていました。当時は肝炎レベルでこれをコントロールしようとしていたのです。

事情によりラーメン屋を辞して東北に型枠大工として行ってからも同じようにしていました。近所のクリニックでたまに血液検査をし処方箋というパターンで、肝硬変は知識としてはあったのでこれにはならないようにしようと思っていました。

随分体調が崩れた時にクリニックで超音波による検査を受けました。そこで肝硬変ではないと言われました。超音波測定の結果を過信したことがいけなかったです。体調不良の原因が風邪か何か他にあると勝手に解釈し、恐れていた肝硬変もなさそうだと安心して飲み続けた結果、いよいよ体が動かなくなり2か月後に仙台市の大きな総合病院で肝硬変と告げられました。

正直やってしまった感はありましたがどこか覚悟していました。救いようのないことに肝硬変になってからが酒飲みの勝負だと考えたことと、独り身で子持ちの責任もある訳でもないから長生きに興味もありませんでした。

それからは毎月血液検査の通院をしています。毎月な理由の大半は睡眠導入剤が１か月以上出ないからでした。

頸椎を痛め型枠大工をできなくなり、実家に戻って比較的に体に負荷のかからない仕事を続けていましたが、昨年ついに飲酒を続けた結果、体が動かなくなり入院する羽目になりました。そこで今の主治医から既にかなり危ない状態で酒を完全にやめなければならないと聞かされました。そして初めて「アルコール依存症」という病名を効きました。「何それ？アル中？ってこと」と思い酒癖は大人しく飲んでいる質でしたので抵抗感がありました。主治医は肝臓が専門でアル中と依存症の違いと依存症の治療を提言しました。「依存症を直してきなさい。そうしたら私が肝硬変を診るから」そこで紹介されたのは精神科でした。正直驚きましたが、簡易検査で真っ黒けでしたので3か月の入院治療と依存症について学んできました。今は全く飲んでいません。飲みたいという飲酒欲求はないのですが寂しいい部分はあります。依存症と断酒が成功している理由は別に記したいと思います。

最近の血液検査で基準値に異常があるのは５か所。これはもう改善はしないのでしょう。ちなみに肝硬変になるとγーGDPの数値は上がりません。最早上がらなくなっているのでこれを基準に考えるのは間違っています。現に今の私は20代前半でもないような数値です。

γーGDP　17～22　正常値16～60　※400代が常、最大1000超え

AL-P　713～1066　正常値104～338

総ﾋﾞﾘﾙﾋﾞﾝ　0.7～1.4　正常値0.2～1.2

NH3　37～74　正常値12～66

HB(ﾍﾓｸﾞﾛﾋﾞﾝ）　12.2～12.9　正常値14.0～18.0

MCH　25.3～26.3　正常値27.0～34.0

血小板数　8.3～10.0　正常値13.0～38.0　※生まれつき低かった

血液検査は慣れっこですが、やっぱり怖いというか嫌なものです。ちょっと痛いですよと言われ針を刺される瞬間が好きになれる訳がありません。覚せい剤などの薬物中毒者が針を使うとありますが、そこが信じられないというのは私が言うことではありませんね。